中国伝統医学療法について
中医学とは
中医学とは中国伝統医学の略称です。紀元前3~4世紀頃に形成されたと言われています。日本の漢方医学(東洋医学)、韓国の東医学、ベトナムの伝統医学は中医学を源にして、各自の発展を遂げた医学です。
現代の世界医学体系では、中医学は代替医学の範疇に分類されています。
中医学は陰陽五行学説を理論基礎にして、望診・聞診・問診・切診の四診法を用いて、病気の原因とされる五臓六腑、経絡、気・血・津液(水)の変化を探り、正気と邪気の強弱を判断して、
- 中医学の特徴
- 治療の対象は「人間」
病名からの対症療法ではなく、自分自身の心身の関連性から病気の根本を求める - 「未病」との捉え方
病気になる前に出た症状を改善し、予防は治療に勝つと唱える - 「個人差」を重視
一人一人の体質、体調に合わせたオータメードの治療 - 「漢方薬」という天然薬物
東洋人の体質に合った体に優しい薬草 - 「自然」との調和
四季という陰陽両気の変化に合わせ身体を養生し、自然治癒力を強める考え方